満ちてゆく時間

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『閉経後の昆布摂取に要注意』
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こんにちは！夏本番を迎えましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。私はまだまだ慣れないメディア活動に奮闘する日々です。木曜日のランチは「最善の健康」のお時間です♪

今回は珍しく日本の研究データによるコラムをお届けします。すでにお読みになった方もいらっしゃるかもしれませんが、コンブなどの海藻をほぼ毎日食べる閉経後の女性は、週に２日以下しか食べない女性に比べ、甲状腺がんのリスクが高まるとする研究結果を国立がん研究センターなどのグループが発表しました。

若い女性が昆布を日常的に食べているとは考えにくいですが、年配の方になりますとお味噌汁のお出汁や煮物等で昆布をよく週３回以上お食べになる方は多いのではないでしょうか。

甲状腺がんの多くを占める乳頭がんの場合、発がんリスクは３．８１倍になるということです。海藻に多く含まれるヨウ素は健康維持に欠かせない重要なミネラルであり、世界的には海のない国もありますので父不足傾向にあります。日本のように海藻を食べる文化は世界的に珍しく、日本人はヨウ素を過剰に摂取する傾向があることが以前から指摘をされてきました。

ヨウ素は摂りすぎてもリスク（昆布週三回以上）ですし、摂らなすぎてもリスクです。

データ解析した国立環境研究所の道川武紘研究員は「海藻自体は全体的な死亡率を下げる健康にいい食品。食べ過ぎずバランスのとれた食生活をしてほしい」と説明しており、食物繊維の豊富な海藻自体の摂取を控える必要はないとしています。

調査は４０〜６９歳の女性約５万３千人を約１４年間にわたり追跡した結果で、１３４人が甲状腺がんとなり、うち１１３人は乳頭がんでした。海藻をほぼ毎日食べる人の乳頭がん発生率は週２日以下の人の１．７１倍で、閉経後に限ると３．８１倍に跳ね上がったそうです（閉経前の女性は毎日食べていても発生率は上がらなかった）。

道川研究員は「閉経後の女性ホルモン量の減少が、過剰なヨウ素とがん発生を結びつける可能性がある」と分析。

つまり、閉経前であれば海藻に敏感になることはないが（むしろ週三の海藻摂取を意識して欲しいくらいです）、閉経後は海藻の中でもとくに昆布の頻繁な摂取はおススメできないということです。誤解のないようにお伝えすると、昆布とワカメに含まれるヨウ素の量は全然違います。

ましてや水で膨らみ、実際はそれほどの量を摂っていないワカメと直接口に運ぶ昆布とでは歴然とした差があります。ですので、ワカメに関して神経質になる必要はありません。ヨウ素を非常に多く含んでいる昆布は週三回を目安にしましょうということです。

とくに、顆粒だしを料理に使われる方は粉砕された昆布を毎日過剰摂取していないかチェックしましょう。甲状腺は低下症であれ亢進症であれ、妊娠に影響しますので、予防意識が大切です。

とはいえ、世界では海のない国が海藻の摂取不足からヨウ素欠乏に陥りやすいのは有名な話。世界三大栄養欠乏の一つです。とくに子どもの健全な発育に欠かせませんで、ワカメはしっかり食べましょう。水に戻すのが面倒だから、食べ過ぎが怖いからとむやみに控え、肝心なヨウ素が欠乏すると有害ミネラルの蓄積を招きます。

3.11の時に一部の地域の方々が安定ヨウ素剤を服用したのは放射性ヨウ素の蓄積を防ぐ為でしたね。有益ミネラルが不足すると、水銀、カドミウム、鉛、ヒ素といった有害ミネラルが体に溜まり、慢性疲労やアトピーを引き起こします。有害ミネラルは母親から子どもに移行してしまい、内臓が未完成な子どもの体内濃度は母親の何倍にもなります。

それらを予防するためには、鉄分やカルシウム、亜鉛などの欠乏しやすいミネラルをしっかり摂り、有益ミネラルで自分（家族）を満たすことが大切です。貧血や骨密度低下のみならず「ミネラル不足は二重三重の被害を招く」と心得ましょう。

夏の汗で失われるミネラルは麦茶でしっかり補給して、楽しい夏をお過ごし下さい！

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